「自ずとそうさせてしまう」トイレとは
2023/04/19
vol.470
皆さま、こんにちは。
ブランディング・プロデューサーの
ムラカミヨシコです。
前回、トイレ専門建築士のお話をしたので
もう一つトイレのお話。
マーケティング用語の一つに
「ナッジ戦略」という言葉があります。
日本では行動経済学としても
認識されているものですが
これを言葉で説明するなら
人の性質を捕まえて
「無意識に、思わずそうしてしまう」
ことに目を向けるという考え方です。
有名な例に
男性小便器にハエの絵を描くと
「飛び散り汚れが80%減少した」という
オランダのスキポール空港の事例があります。
よくトイレには「一歩前へ」とか
「綺麗にご利用ください」などの
張り紙があるものですが
このハエという工夫一つが
どんな張り紙よりも
人を動かす力を持っている。
「男子トイレのマトは○○が1番効果的!?」
をご参照ください)
他にも
コンビニのレジ前で
床に足型マークが描いてあれば
自ずとその上に人は導かれ
駅のホームで電車のドアの位置から
斜めの線を引いてあると
自ずとその方向に人は並ぼうとし
デザインは仕方一つで
自ずと人を導いてしまう力があるのです。
そしてこうした仕掛けには
言葉での注意喚起と比べて
「やらされている感」なしに
思わず行動してしまう
という大きなメリットがあります。
イソップ童話「北風と太陽」のお話で
日差しであたためて
旅人のコートを脱がせた
太陽のアプローチですね。
「仕掛けられた人が
思わずそうしてしまう」
自ずと行動するように仕掛けを考えること
私たちのお手伝いするブランディングは
まさにその目的のために存在します。
アッパービレッジ有限会社
代表取締役 ムラカミヨシコ
アッパービレッジは
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