公衆トイレで日本を伝える
2023/03/30
vol.467
皆さま、こんにちは。
ブランディング・プロデューサーの
ムラカミヨシコです。
The Tokyo Toilet という
プロジェクトをご存知でしょうか。
渋谷区の17箇所に
公共トイレを新設するプロジェクトで、
坂茂氏、安藤忠雄氏、隈研吾氏といった
世界的な一流クリエイターが
参画していることでも話題になりました。
先日、東京に行った際に
そのうちの4つを見ることができたのですが、
私が特に印象的だったのは
佐藤可士和氏による公園のトイレです。
個室は男女別ではなく、
多目的か一般用かという
「用途」で分類されています。
背景にはLGBTQ+への配慮が
あるのかなと想像しつつも
男女どちらかが混んでしまう
「ロス」を減らせる
シンプルな良さがあると感じました。
このプロジェクトは
政策としてインバウンドを進める中
世界に向けて日本の「おもてなし」を
トイレを通じて伝えよう
というプロジェクトです。
トイレという建築物=ハードウエア
のデザインだけでなく
清掃という業務=ソフトウエア
にも踏み込んでいるとことが
奥が深いのです。
トイレに清掃はつきものですが
清掃に関わる人々も
パリッとした制服を着こなし、
爽やかに挨拶をしてくださいました。
トイレは、
性別、年齢、文化、
宗教、財産・・・に関わらず
世界中のほとんどの人が
「体験」したことのある施設です。
つまりこれまでの体験と
比較ができるため
日本のおもてなしを知るのに
良い「ものさし」ですよね。
ユーザーが「知らない」状態から
「気づく」「知る」状態へ
好印象の認知体験をつくる
という点において
これはブランディングです。
見て美しく、清潔で心地よく、
あらゆる世代、人種の人が使い、
しかも無料で利用できる
日本の公衆トイレ。
もはやエンタメと捉えても
いいかもしれないレベルに
達しているなと感じました。
アッパービレッジ有限会社
代表取締役 ムラカミヨシコ
アッパービレッジは
「デザイン」で中小企業を元気にする
ブランディング・デザイン会社です。
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