建築としてトイレを見る
2023/04/05
vol.468
皆さま、こんにちは。
ブランディング・プロデューサーの
ムラカミヨシコです。
前回に引き続きトイレの話です。
東京で見てきた渋谷の
それらを訪れて強く感じたのは
トイレも建築物だなあということ。
公園の中にあるのか街中にあるのか
どんな人が多く利用するか
周囲の植生や色合いといった
場所の文脈というか属性が
見事に踏まえられていることが
その場を訪れて眺めるとよくわかるのです。
ちなみに・・・
The Tokyo Toiletのホームページには
造形の意図についても説明が載っていますが
私はいちデザイナーとして
先に自分の目で見て
自分自身で感じたことを
大切にしたいと考えているので
こうした情報は
後から見て楽しむことにしています。
この写真は
建築界の重鎮、槇文彦氏のトイレ。
タコ公園にあるイカトイレというコンセプト。
白くて波打っている形状なので
私は海を表現しているのかと
想像していましたが。
まさかの・・・でした(笑)
半透明なパーテションは
イカ感を出すためなのかなと
後から思ってみたり(笑)
座って憩うことのできる
ベンチがあるのは
今回私が見たトイレではここだけでした。
公園らしい機能だなと思います。
私は、大学時代に住環境学を
専攻していたこともあり
建築デザインも好きで
よく見に行きますが
課題に対して何を伝えるか
という点に関しては
建築デザインも
グラフィックデザインも
Webデザインも
アウトプットの形が違うだけで
ユーザーに思いを馳せながら
課題解決や願望達成を実現したり
新しい思考を提案したり
追求していることは
本質的には同じだと考えています。
このプロジェクトでは
公衆トイレで日本のホスピタリティを伝える
という課題を見事に果たしています。
運営は日本財団が行っており
東京だからできるプロジェクト
なのかもしれませんが
実物に触れて刺激を受け
日本各地でもトイレのあり方が
変わっていくといいなあと思います。
アッパービレッジ有限会社
代表取締役 ムラカミヨシコ
アッパービレッジは
「デザイン」で中小企業を元気にする
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